主な登場人物

箕作喜差《みつくりきさ》

江戸神田の町医者『箕作周庵《みつくりしゅうあん》』の娘。

尊王攘夷派浪士たちを支援したと嫌疑をかけられ、父に江戸払いの沙汰が下り、父娘は品川で貧苦に喘ぐことに。その苦しみから父を救うため横浜に新しく建てられた「港崎遊郭」に身売し、絶世の花魁「喜遊」としてデビュー。幕末日本の複雑な時代模様に巻き込まれていく。

久原采女正《くはらうねめのしょう》

尊王攘夷派の長州脱藩浪士。

井伊直弼暗殺を企て、江戸潜伏中に、喜差と出会い恋に落ちる。

中居屋重兵衛《なかいやじゅうべえ》

横浜に三井越後屋を凌ぐ店を出した商人。

横浜発展ん礎を築いた。

​横浜の歴史の語る上で、はずすことのできない人物だが、あまり知られていない。

佐藤佐吉《さとうさきち》

岩亀楼楼主。

品川宿で旅籠を営んでいたが、横浜遊郭に岩亀楼を出店。

喜差を、破格の身代金を払って買い取り、花魁デビューさせた。

三井高福《みついたかよし》

幕末明治初期の実業家。三井家の8代目当主。四男・三井八郎次郎は三井物産社長、五男・三井高保は三井銀行社長。

開港場横浜に、幕府の要請により越後屋を構える

駒井信興《こまいのぶおき》

江戸時代末期の旗本。旗本松平伯耆守信愛(甲府勤番支配)の子。通称、大学。官位は従五位下相模守。徳川慶喜の側室となった一色須賀の伯父。

岩亀楼の佐吉を尋問した張本人。駒井の調査により、幕末の幕府外交の実態を、そこに巻き込まれた喜遊、および喜遊を取り巻く人々の相関家系が明らかになった。

アビエル・アボット・ロー

ラッセル商会出身のアメリカ人武器商人。喜遊に陶酔し力づくで我がものとしようと思ったことが、外交問題に発展していく。

​(画像は本人ではなく、当時の日本人が描いた横浜のアメリカ人)